
腰椎分離とは、腰椎の関節を構成する周辺の関節の骨が切れている状態のことで、主にレントゲンによって発見されます。
しかしながら、腰椎が分離している人が全員腰痛になるわけではありません。
腰椎の分離が原因で腰痛が起きたと見なされた人のみが「腰椎分離症」であると判断され、治療の対象になるというわけです。
なお、腰椎の分離によって椎骨が下の骨の傾斜に沿って滑り出て、腰痛や下肢の痺れといった症状が出た場合には「腰椎すべり症」という病名が適用されます。
腰椎分離症や腰椎すべり症は、小学校低学年~中学生にかけて起こることが多い病気です。
激しい運動を日常的に行なうことによって腰椎に負担が継続してかかり、分離すると考えられており、特に部活動に入っているお子さんの場合には無理をさせすぎないよう管理することが大切といえるでしょう。
運動によって腰椎分離症や腰椎すべり症が発生した場合には、運動を中止させることが肝心です。
そして、コルセットなどを用いて腰椎を固定し、医療機関での治療を受けましょう。
医療機関での治療法としては「薬物療法」「理学療法」「ブロック治療」の3本柱が主流です。
まず「薬物療法」では、痛みを軽減させる目的で痛み止めや筋弛緩薬が用いられるほか、神経の修復をはかるために神経賦活薬や末梢循環改善薬も使われます。
次の「理学療法」では「温熱療法」が行なわれます。
これは、患部を温めることによって血行を促進させ、痛みの緩和をはかることが主な目的です。
最後の「ブロック治療」では、神経に局所麻酔薬を注射する神経ブロックが適用されます。
これは、治療的な意味があるのはもちろんですが、それ以外にも「その痛みが、腰の神経が圧迫されることによって起こっているものである」ことを確かめるという、診断的な側面も持ち合わせており、その他の腰痛とよく似た症状を示す内臓疾患との区別を行なう上でも重要な意味があるものです。
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