
私たち人間は、4本足から2足歩行へと進化を果たした動物です。
しかし、これによって4足歩行のうちは四方へと分散されていた体重が、2足歩行になって一気に背骨と骨盤、及びその周辺にある筋肉にかかるようになってしまいました。
つまり、2足歩行になって背骨が「柱」の役割を果たすようになったために、人間は腰痛を起こしやすい動物になったというわけです。
腰痛は、人間であれば誰もが一度は経験する宿命であるといえるのかもしれませんね。
ところで、腰痛が起こる「腰」とは、どのような役割を担っているのでしょうか?改めて見てみることにしましょう。
「腰」には「体躯の支持」「運動の中心」「脊髄の保護」という3つの重要な役割があります。
まず1つ目の「体躯の支持」とは「体を支えている」という意味です。
さらに細かく言えば、腰の上部であり、体の中心軸となる脊椎が上半身を支え、その下にある骨盤を介して両足に情報を伝達するという仕組みになっています。
2つ目の「運動の中心」とは、脊椎が前後左右という動きの中心となっているという意味です。
それゆえに、脊椎にはかなりの運動機能があり、私たちが日常的な動作を行なうための「軸」となって毎日働き続けています。
3つ目の「脊髄の保護」とは、脊椎の真ん中に「脊髄」という神経の束が通っているということを表しています。
脊椎に保護された「脊髄」とは、知覚や運動を全身に伝達する末梢神経の束です。
脊椎によって「脊髄」が保護されているからこそ、私たちは今もこうして情報の収集・伝達を行なったり、手や足を動かしたりといったことが可能になっているといっても、過言ではありませんね。
それでは、いよいよ本題です。
なぜ、腰痛が起こるのでしょうか?それには、脊椎の形と深い関わりがあります。
まず、通常の脊椎は「S」字の形をしています。
それが、何らかの要因によって反りすぎたり真っ直ぐになったりすると、姿勢を保ったり体を動かしたりすることに無理が生じてくるため、腰痛が起こるというわけです。
脊椎の「S」字が歪み、反ったり真っ直ぐになったりすることの要因としては、主に姿勢の悪さや生活習慣(仕事で同じ姿勢をとり続けたり、重いものを持ち運びしたりなど)が影響していると考えられています。
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